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- 赤外レーザ誘起遺伝子発現操作法(IR-LEGO)に使用可能な局所レーザ加熱システム
光ピンセットMini2との部品共通化(レーザ光源以外)により低価格を実現しました。
▶赤外レーザ(1462nm)により生体領域の水を直接加熱することができます。
▶顕微鏡を用いた一点照射による局所加熱方式です。
▶既存の倒立・正立顕微鏡への接続が可能です。(ダイアグラム参照)
▶レーザ照射位置確認用に赤色ガイド光を搭載したレーザ光源を追加しました。(※1)
赤外レーザ誘起遺伝子発現操作法(Infrared Laser-Evoked Gene Operator ; IR-LEGO)は、産業技術総合研究所の弓場俊輔博士を中心とした研究チームによって世界初の技術として開発されました。この技術は、遺伝子組換え生物を構成する単一細胞を赤外レーザで加熱することによって、導入した熱ショックプロモーター支配下の任意の遺伝子を任意の時間に誘導する方法です。実験対象とする生物は、その内部に赤外レーザが集光でき、熱ショックプロモーターが機能するような遺伝子組換え生物であれば、特に生物種を選ばない上に、レーザによる光毒性が無いことからその効果に高い再現性も有し、今後、遺伝子機能を探る新しいツールとして普及が大いに期待されるものです。
人工的に熱ショックで発現する遺伝子を受け継がれた各種生物(細胞)を使用し、白矢尻部に赤外レーザを照射。
[ 写真提供 ] 名古屋大学 鈴木基史博士、高木新博士
[ 写真提供 ] 産業技術総合研究所
出口友則博士、基礎生物学研究所 亀井保博博士
[ 写真提供 ] 兵庫県立大学 伊藤真理子、八田公平博士
[ 写真提供 ] 基礎生物学研究所 浦和博子博士、岡田清孝所長
ゼブラフィッシュの脳に赤外レーザ
(λ=1480nm)照射後、GFPを発現誘導した例
[写真提供]
独立行政法人産業技術総合研究所 弓場俊輔博士、
基礎生物学研究所 亀井保博博士
▶レーザ出力、照射時間などにより温度上昇の条件が変わります。
▶レーザ波長の透過率の高い対物レンズを選定ください。
▶パワーメーター(別売り)をご利用いただくことで、
正確な照射条件が確認できます。
▶赤色ガイド光は色収差の影響により赤外レーザと同一のビーム径で照射することが
できません。
▶赤色ガイド光は大まかな照射位置確認用の補助光です。
レーザ照射位置は顕微鏡の視野中心に固定式です。
顕微鏡への直接接続のため、顕微鏡の機種によって取付アダプタが異なります。下記製品ダイアグラムを参考にお選びください。
他社製顕微鏡への接続には、蛍光ミラーカセット装着用のターレットが必要です。
また蛍光観察との共用には、階層構造(2段構造)の利用が条件となります(上段:レーザ、下段:蛍光用光源)。
顕微鏡へのシステムアップには、別途組立調整の費用が必要となります。お使いの顕微鏡のメーカ・品番を合わせて、弊社営業までご相談ください。
※1 CU-011を介して、コアユニット製品やケージシステムに接続することができます。完成品のコアユニット顕微鏡としては、CUS-BF、CUSmini-BF等に対応いたします。
※2 Nikon社製顕微鏡のうち、Ti2シリーズ、Tiシリーズに対応します。
※3 Olympus社顕微鏡のうち、倒立型ではIX83及びIX73、正立型ではBXシリーズに対応します。倒立型との接続にはLMS2-AD-OL-IX、正立型との接続には
LMS2-AD-OL-BXをそれぞれお選びください。
※4 上記対応機種でも、顕微鏡に付属のオプションや設置環境によっては本製品を接続できない場合があります。詳細については弊社営業までお問い合わせください。
※5 上記対応機種以外の顕微鏡への対応については、弊社営業までお問い合わせください。
※6 電動フォーカスを用いることにより、対物レンズ毎の色収差によるレーザ集光位置の補正を行うことが可能です。