レーザ加工用の集光レンズでは、理論限界に近い集光性能が要求されます。この要求を満たすには、2〜3枚のレンズで球面収差を取り除く設計が必要です。
使用波長や焦点距離、集光スポット径のパラメータから最適なレンズが設計されます。特殊なガラスを必要する紫外域の集光レンズやガイド光と不可視光レーザを色消しにした集光レンズなどを特注で設計いたします。

通常の顕微鏡にも使用できる対物レンズですが、加工用の高出力レーザが使えるように、接着剤を用いず、レンズ上にレーザが集中し過ぎないような設計がされています。
一般的には加工位置を観察する必要があるので、可視光とレーザ波長の色消しにします。可能な限り作動距離を長く取ることも重要なファクターです。また、薄いガラス基板を通して加工性能を出す場合や複数のレーザ波長で、加工する場合など特殊な設計を必要とします。

ガルバノスキャナーに使用される特殊なレンズで、レーザパターン描画に使用されています。
描画パターンが歪んだり、中心と外側で線の太さが変わることを抑える効果があります。
使用するガルバノミラーの仕様や描画する大きさ、加工物の形状（凹凸や段差の有無）によって、ｆθレンズの設計は変わります。

細いレーザビームを拡大して大きなコリメートビームに変換する光学系です。
実験でよく使用されるビームエキスパンダーは標準化されているので、設計する必要はありませんが、巨大なコリメートビームを作る場合や多波長レーザのコリメートビームを作る場合は、レンズ設計が必要になってきます。